社会イノベーター公志園 » 吉野慶一
挑戦者 吉野 慶一
Dari K株式会社 代表取締役

    価格が上がっても、その恩恵を授かれないカカオ生産者と出会い、現代の資本主義のゆがみに気づく。高付加価値のカカオを生産することで、現地生産者の意識と「途上国=一次産業=貧しい」というイメージと現実を変え、フェアトレードが不要な未来を創る。
  • Dari K株式会社

小口寄付プラットフォームであるJapanGivingにてチャレンジを実施中です。

チョコレート屋さんの挑戦!カカオの殻で自家発電できるか?

JapanGiving×公志園2015

伴走者

代表伴走者:八橋 雄一
(ACA株式会社 シニアアドバイザー 東京工業大学グローバルリーダー教育院 特任教授)
小野 壮彦
(エゴンゼンダーインターナショナル株式会社 プリンシパル)
薗田 綾子
(株式会社クレアン 代表取締役)
世羅 政則
(パナソニック株式会社 CSセンター所長 アプライアンス社CS本部長)

学生伴走者

秋元 美沙紀
(日本女子大学 4年)

挑戦者の日常

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写真で語る挑戦者の志

きっかけはカフェの壁にかかっていた 1 枚の地図から

ふと入った海外のチョコレート屋さんのカフェ。壁にはカカオの産地を示した大きな世界地図。それを見てハッとしました。アフリカや中南米と並び、日本の南に位置するアジアにも印がついていました。アジアでもカカオがとれる!?好奇心に火が付いた私はすぐに現地に飛びました。世界第 3 位の知られざるカカオ産出国インドネシア。そこで見たのは一面に広がるカカオ農園。しかし農家はチョコレートを食べたことがないという。いったいどういうこと?原料が取れるのにチョコは食べない?商品作物(換金作物)とは?価格はニューヨークとロンドンの市場で決まる?所得が増えない?なぜ日本には輸出していない?バックパック旅行歴60か国で自分の目で見て感じて考える大切さを身をもって学んでいるので、様々な謎を解くため現地に赴きました。

資本主義の現実、フェアトレードの限界

過去10年で価格が3倍になっているカカオ。なのになぜ生産者はその恩恵をフルに受けられないのか?カカオの価格は国際相場で決まりますが、それはインドネシアでもガーナでもなく、ロンドンとニューヨークの取引所。どんなに質の良いカカオを作っても、価格を決めるのは生産者でもなく、消費者やメーカーでもなく、投機狙いの投資家やファンド。そのファンドのアナリストだった私は、現代の資本主義の仕組みと、実際にバックパックで訪れていた世界の現実のはざまで大きく揺れました。フェアトレードの概念は素晴らしいが、慈善的な気持ちに基づくその取り組みには限界がある。資本主義の世の中のゆがみは、資本主義で対抗しなければいけない。そこで必要なのは経済の仕組みの理解と現地の生産者の「改革の意志」でした。

農業ド素人による農園大改革!

金融の世界に身を置いていた私は農業は全くの初心者。しかもカカオという南国のフルーツの栽培に関しては素人中の素人。それでも問題の本質さえ見抜けたらやるべきことは見えてきます。「農家の収入 =カカオの生産量(kg)×販売価格(1kg 当たりの価格)」なので、収入をあげるためには、生産量を上げ、 また販売価格を上げればよいのです。生産量をあげるにはシンプルに接ぎ木を。遺伝子操作をして高生産性の苗を植えなくても、1円もかからない接木をするだけで生産性は 1.3 倍に。販売価格は収穫後に「発酵」をすることで付加価値をつけ、流通価格の1.2倍で買い取りました。これで農家の収入は 1・ 5 倍近くに。しかも高品質なカカオ豆を原料にチョコレートを作ることで、おいしいチョコレートができました。今では全国主要百貨店や飛行機でも取り上げられるほどに。インドネシアのカカオの時代がやってきました。

フェアトレードは与えるものではなく、生産者が勝ち取るもの

カカオの生産者がチョコレートを自分で作って食べられるように。廃棄しているカカオの殻はメタン発酵することで自家発電できるように。カカオの薄皮はお茶にしてポリフェノールをとれるように。カカオ農園をアグロフォレストリにして、森林保全を図りながら、マンゴーやパイナップルなど他の果樹も収穫できるように。少しの知識と生産者本人のやる気があれば、カカオ農園はどんどん変わっていきます。「途上国=第一次産業=貧しい」というイメージや現状を変えるのは最新の技術革新でも先進国の フェアトレード財団でもなく、現地の人が自分で取り組むそのきっかけとやり方の伝授だと思います。 生産者自らが変わると、世界も変わる。フェアトレードが不要な仕組み作りこそ、私たちが目指している未来です。

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