社会イノベーター公志園 » たいら由以子
挑戦者 たいら 由以子
NPO法人循環生活研究所 理事長

    父親の闘病・食事療法を通じて、安心な食、食を育む水、水を還元する土の重要性を実感。生ごみをたい肥化する段ボールポスト普及と人材育成を起点に、農家、住民、学校、自治体、商店が手を組み、半径2km圏内で資源が循環する都市部の地域モデルを実現。
  • NPO法人循環生活研究所

小口寄付プラットフォームであるJapanGivingにてチャレンジを実施中です。

半径2kmの小さな資源循環、若者や高齢者が働く地域社会へ

JapanGiving× 公志園2015

伴走者

代表伴走者:神村 昌志
(株式会社インターワークス 取締役 Business Development Director)
髙本 真樹
(株式会社日立製作所 情報・通信システム社 人事総務本部 構造改革担当本部長)
佐藤 郁夫
(アサヒビール株式会社 執行役員 経営企画本部長)
西 隆行
(株式会社ドコモCS 九州・担当部長)

学生伴走者

篠原 慧介
(東京都市大学 3年)

挑戦者の日常

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写真で語る挑戦者の志

大好きな父さん 働き者母さん 父の命が教えてくれた食と土のこと

21年前、大好きな父に余命2ヶ月宣告。それまで大学で栄養学を専攻し、入社時にバブルはじけた証券会社で5年働き、嫁いだ時のことである。闘病や命に向き合う姿勢において、病院との信頼関係を得られず、父を家に連れ帰り食事療法に取り組みだす。大阪から福岡へ戻り0歳児を抱え、終日安全な食材調達に駆けずり回り、3食を得るためにお金と労力を使い果たし看病に専念した。そこで、いかに新鮮な無農薬野菜や水がないのか知ることになり、栄養士としての知識が、足元が揺らぎ打ちのめされることになった。このとき、1日3回の食べ物がどのように命や健康、精神を支えているのかゼロからスタートした。働き者の母と私たちに囲まれて父は美しい顔をして自宅で亡くなった。2年延命することとなる。この看病、共に命を見つめた仲良し時間は、死は、食材の旅は、結局は私たちのためにあった。このことは、私の人生をリセットし、何とかしたいというキモチが前に突き動かし、食から水に、水を還元する大地の土に行きついた。安全な土を次世代に残すには、楽しく自主的で趣味的な活動として、堆肥づくりを土づくりにを広めるしかないと決意した。暮らしを起点とした、土づくりを考えるときに毎日でる生ごみは見逃せない栄養素、90%以上が水分の生ごみは、捨てればゴミとして過大な環境負荷を与える。また、庭から出る有機物もすべて循環し安全で豊かな自給暮らしを目標にしていった。そこで、40年堆肥づくりを続けていた母と手を組み堆肥化の効率的な作り方、有効性、使い方を徹底的にデータ化、文章化し、誰でもわかる作り方を追求していったのである。同時に、フリーマーケット活動で地域循環の仕組み、地元を這い回る活動を通して次世代育成する青年団に属し、現NPOの基盤を形成していった。このスタートが19年前の組織活動の起点となった。

農地の減少、担い手不足、スーパーの乱立、顔の見えない地域、景観の変化

この活動が社会の中のゴミ減量や温暖化防止対策などさまざまな名称で呼ばれる環境活動の具体的な手法として、生ごみをベランダで簡単に堆肥化できるダンボールコンポストとして全国に広がることになった。多い年で年間300回を超える講座となり、平成17年に人材養成・支援へと軸足を変えてリーダー育成を全国・アジアへ実施。さまざまな苦労とチャレンジを経験し現在に至っている。急速に広がる一方で、食までの循環の輪具体的な実現化できていないことに焦燥感にかられていった。10年以上活動する中で、暮らしと食をつなぐ循環の輪は、輸送コストや地域の豊かさへの寄与をつきつめたとき、小さな循環を形成し、広げていくことがベストであるという理論にいきついた。主婦が生活圏と感じる、自転車で動ける、楽しくウォーキングできる半径2kmを「小さな循環」の目安と位置づけた。

半径2kmの小さな循環 コンポスト 人材養成・支援 半農都会人

チャレンジ対象にした地域は、福岡市東区の都市近郊の住宅街。半径2Km圏内に17軒のスーパーと20軒近いコンビニが点在し有名なスーパーの激戦区である。地元農家は、不動産経営で現金化し、本気で良い野菜づくりをして食べて行こうとする人が減少してきた。新しいマンションが30年にわたって増え続け、農地が減り、安値重視の野菜が流通してきた。若い家族が増える一方で、高度成長期後期に建てられた坂が多い住宅街では、買い物に困難をきたしている買い物難民の高齢者が多く存在する。現状、地域で顔と名前が一致しない住民がほとんどである。家庭から出る廃棄物は増え続け、家庭からでるごみは、ほとんどが焼却処分されており、資源としては地元に還元されていない。また、生活排水の汚染が原因で、和白干潟では海藻のアオサがはびこり、生態系を壊し、悪臭の原因にもなり社会問題になっている。いわゆる都市化による社会問題を多く抱えた地区である。

半径2kmで資源が循環 シンプルな暮らし 地域共育 元気な地域

半径2kmを生活圏で、農家、住民、学校、自治体、商店、NPO で手を組み、都市部での資源循環「小さな循環ファーム」をたちあげた。有機野菜は土づくりが決め手である。生ごみや海藻アオサなどの有機性廃棄物がそれぞれ堆肥化できるように仕組みをつくり農家へ還元。毎月無農薬のための生産者育成(半農都会人講座へ発展)をしている。生産物を協同出荷し、地域の商店やレストランで販売や利用し活性化を図っている。組織化し堆肥づくり、農業利用、商品化の6次産業の枠組みを構築している途中である。堆肥づくり歴50年のリーダー筆頭に堆肥化技術を、全国・アジアに向けて養成・支援を実施しているリーダーたちに移転していくのが夢である。現在は時間とお金を投資し赤字経営である。今後、この地区でしっかりと根を張って、若者の雇用や高齢者が生き生きと活躍できる地域にするために新しい社会サービスをねん出し、継続と多くの参加を誘引し、安全な食への実現を叶えたい。

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