社会イノベーター公志園 » 白石長利
挑戦者 白石 長利
一般社団法人いわき6次化協議会 理事長

    農業の後継者不足、高齢化問題を解決したいと思い帰農した8年後に、原発事故による風評被害に直面。福島いわきの地に研究ラボを作り、6次化の技術とノウハウを集積させ情報発信することで、若手農業従事者を増やし、日本の農業を変えたいと奔走中。
  • 一般社団法人いわき6次化協議会

小口寄付プラットフォームであるJapanGivingにてチャレンジを実施中です。

オープンな畑!ファーム白石でつながる、生産者と消費者の知産知消。

JapanGiving× 公志園2015

伴走者

代表伴走者:高家 正行
(Alix Partners Asia LLC シニアアドバイザー)
熊谷 亜里
(株式会社ミールワークス 専務取締役最高執行責任者)
朝海 伸子
(アクセンチュア株式会社 戦略コンサルティング本部 サステナビリティ マネージングダイレクター)
本田 武弘
(株式会社メタルワン 代表取締役副社長 執行役員) 淡野 務
(三井不動産株式会社 ビルディング本部 法人営業二部 法人営業グループ グループ長)

学生伴走者

笹山 七海
(慶應義塾大学 1年)

挑戦者の日常

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写真で語る挑戦者の志

8代目農家の長男として生まれて来て

8代目農家の長男として、この世に生まれて、「農業=生活=家族との大切な時間=遊び」というのが幼い頃から感じてきて、今に至る。自分も二児の親として、この感覚というのは常に大切にしている。しかし、2011年3月11日に起きた震災というものが、自分の家族だけではなく、日本国民、世界の人々までも巻き込む大きな出来事が、私を取り巻く環境に大きく影響を受けた。地元の農業高校を出て、一年間静岡の農業大学校で実務研修を経て、東京多摩市にあった農業者大学校で3年間学び、卒業と同時に家業でもある農業に就いた。正直、あまり苦労も無く、家業のレールに乗ったという感覚でしか無かったのが事実かもしれない。しかし、そんな自分でも、親とは違ったスタイルの農業をしようと、家を離れる時に強く思った。でも、農業以外の仕事とは?今までしてこなかったアルバイトを学生の間でして、他の職業を経験した。飲食業・清掃業・アパレル業・サービス業など、東京で学生をしている時にいろんな経験をさせてもらった。その経験を、農業という職業は全部できるなと思った。それを活かし踏まえた上で、現在の俺の農業を始めるきっかけと言っても過言ではない。 。

地域の農業に対する課題を絞り込み、地域から集落ごとにあった問題解決策の構築

現在、日本農業を取り巻く問題として、後継者不足・高齢化問題・更には原発事故の影響などがあるが、この問題に関しては、正直今更始まったものではないと思う。ただ、漠然的な問題として、長年言われ続けてきているようにも感じられた。しかし自分の住む福島県は、全ての問題に該当している。だからこそ今、自分が微力微動として、この諸問題から、真っ向に向き合わなければ、今後向き合う人は、どんどん居なくなってしまうのではと、危機感を感じる。しかし問題が大きすぎて、中々本当の解決までは見いだせないのも事実であるが、地域という範囲から、また一つ奥に入り、集落ごとに解決策を構築できれば、小さいながらも解決できるのではないかと考えた。

農業を、美味しい・楽しい・嬉しいをもっと身近に感じる場食(ばしょ)へ

就農して今年で12年が経とうとしているが、就農をする前に決めていた事がある。それは、学生時代にいくつも経験したアルバイトで得た経験を、農業で活かす事だった。飲食業・清掃業・アパレル業・サービス業を経験させて貰った私は、全ての職場でよい先輩たちに巡り会えたことだった。もちろん仕事内容も、自分の人生において初めてのことばかりで新鮮で、やりはじめると楽しくて仕方がなかった。っということは農業ももっと身近になっちゃえば良いのではと思い、アルバイトをしながら、常に農業をやりながら作戦を考えていた。就農してからまず初めに手がけたのが、直客宅配サービスを始めた。次にいわき市農業振興課とタッグを組み、わくわくアグリ教室という、親子家庭菜園講座を始めた。二つとも震災前までは大好評だったが、震災と同時に廃止となった。しかし、今はその過去の経験を活かし震災前以上に畑に来場者が増え、顧客も戻った。その理由として考えられることは、全てオープンにした事だと思う。畑もオープン。生産者と呼ばれる自分もオープン。オープン農家になる事で、より農業というものを明確化できた結果ではないのかなと考える。特段難しいことは自分にはできないが、人を大切に思うと、自分にも跳ね返ってくるのではないかと考える。

農業と食を通じて、都会と地域のコミュニケーション共生と、生産者と消費者の強いオープン絆を目指して

現在、私の集落では30代の専業農家は自分を含め2人しかいない。畑を見渡すと60・70・80、更には90代までの農家しかいません。兼業農家でも若くて50代というところ。たぶん、この現象は日本の農業の現状だと思う。だが、今いまの問題でもない。自分はこうなる事は就農した時から予想していた。加えて、震災が大きくのしかかり、更に農業衰退に拍車をかけた。しかし、私が経験したのは震災後には今までやってきたスタイルを捨て、もう一度新しいスタイルで行くことを決心した。それが、オープン、すなわち、開くということだった。震災後の次の年の1月に、「東北食べる通信」(読み物と食べ物の月間情報誌)との出会いで(2014年1月号に掲載)、今までの閉鎖的第一次産業が、開放的一次産業の幕開けとなった。Facebookを通じて、自分から生産者と消費者の距離が一気に短くなり、家族みたいな関係ができあがった。この関係こそが、今一番必要なコミュニケー ションではと考える。生産者の強みと弱みを見せ、お互いに共有し合い、更にはヒト対ヒトの関係でいろんな垣根をとっぱらう、自然の形ができる。どんな人でも、食は欠かせないはず。あとはお互いが思い合えば、自然に密接な距離関係が生まれる。そして、そこには強い絆も生まれる。自分にはそこにチャンスがあるのではないかと思う。生産者は、自分が栽培したものを食べてくれる人の顔が浮かぶ。消費者は、料理する時に生産者の顔が浮かび上がる。これが未来の食を取り巻く環境になれば、今の日本農業が抱える問題にも良い影響を及ぼすはずだ。

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社会イノベーター公志園は、現在の世界、世界の中の日本、日本の地域社会・コミュニティの現状に対する大きな危惧 から生まれたイニシャティブです。詳しくは、http://koshien-online.jp/about/をご覧下さい。

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