プログラムのプロセス
「社会イノベーター公志園」プログラムは、次の4つのプロセスで構成されます。
最初の全国公募・地域推薦で選抜された(全国で16名)は、2012年3月17日から開催される全国大会のプロセス(選抜支援)へ進んでいただくことになります。全国大会の4カ月の選抜支援プロセスを経て、最終8名が、来年7月の決勝大会に臨みます。決勝大会で、審査委員・支援者・応援者・一般観客からの投票によって、選ばれるフェロー(代表受賞者)1名ないし、複数名には、共感と信頼関係をベースに、その後1年間に渡り、事業の継続性や拡大に向けた経営相談や人材の紹介といった人材支援が継続提供されます。
コンペティションの形式は取っていますが、その主眼は勝ち負けではなく、参加者・出場者一人ひとりの成長の支援です。一連のプロセスを経験することで、様々な人から様々な形での「共感」をベースとした応援・支援を受け、自身の志を磨くとともに、その活動・事業の意義や課題を客観的に振り返り、一回り大きな構想を実現しうる社会イノベーターへの成長が可能となるよう、プロセスが設計されています。
公志園のスタートは、地方予選・公募予選から始まります。全国各地から、公募に呼応し、あるいは地方予選に参加する形で、公の志を持つ将来の社会イノベーターが集います。対象となる参加者は、社会起業家、非営利組織(NPO/NGO)の職員、ベンチャー・中堅企業の経営者、営利企業の中堅社員(社内起業家)など、年齢、国籍、所属するセクターは問いません。
全国公募・地域推薦を通じて選ばれた社会イノベーター達、合計16人が全国大会に駒を進めます。これら全国大会出場者は、4ヶ月間の期間にわたり、4つの地域(関東公志園、九州公志園、関西公志園、東北公志園)で開催される相互支援会に、月に一度参加し、事業経営者、企業人、経営プロフェッショナル、有識者などから構成される伴走者(メンター)チームからのメンタリング支援を受け、それぞれの志、構想、事業プランのブラッシュアップしていきます。全国各地域で活躍する社会イノベーターが、志と活動を紹介し、その志に共感する人々が、セクターを超えて、立場を超えて応援を送り、地域における社会イノベーションの可能性に思いを馳せます。
相互支援会には、口コミや紹介などを通じて、社会イノベーター達の挑戦に関心を寄せる人々が観客として参加します。相互支援会は、出場者である社会イノベーターが潜在的支援者と出会う場としても設計されています。
相互支援会に並行して、出場者は、社会イノベーター公志園が独自に構築するウェブ・プラットフォームを通じて、メンターとの対話内容や、自身のブラッシュアップの進捗を広く一般に発信していきます。また、出場者は、ジャスト・ギビング・ジャパンの特設webプラットフォームを通じて、小口寄付を呼びかけることもできます。こうしたウェブを活用し、出場者は、潜在的な応援者に自身の志や活動をアピールし、支援と共感の輪を大きく広げてゆくことが可能となっています。
また、プログラムのアウトプットとして、「志動画(自身の原点となる想いや実現したい未来を描いたショートムービー)」を制作し、最終の相互支援会にて発表することになります。
(初回公志園出場者が制作した志動画を一部、掲載しております。
小野寺美厚氏「志動画」
なお、初回出場者全員の志動画が収録されたDVDは、全国のTSUTAYAで無料でレンタルできます)
相互支援会の最終会においては、全国大会出場者の中での選抜が行われ、プログラムの集大成である決勝大会においては、約8人の社会イノベーターが、ブラッシュアップした自身の公の志、スケールアップした構想、その実現に向けてのアクションを、数百名の支援者、応援者、一般観客に向かって発表する機会を得ます。
大会審査委員・伴走者(メンター)・その他大会関係者と共に、その発表の場に参加するすべての人々が、「どの人にもっとも共感できるか」「どの人をもっとも支援したいか」の観点から投票を行い、一名(場合によっては複数名)のフェロー(代表受賞者他)をともに決定します。
決勝大会にて、更なる支援を行うに足ると評価され、選出されたフェロー(1名ないし、複数名)に対しては、主催である社会イノベーター公志園300人委員会、地域公志園主催者などが中心となって、人的な支援を、その後一年間にわたり提供します。プロセスを通じての、自身の成長、構想のブラッシュアップはもちろんのこと、これまでの活動では出会えない、善意・共感をベースとした応援者・支援者の広がりが、かけがえのない財産となります。
プロセス(1) 全国公募・地域推薦
プログラムへ参加希望をいただく方は、まず、全国公募・地域推薦のいずれかのプロセスにエントリーいただくことになります。
エントリー募集のご案内は、本ウェブサイトの「応募について」をご参照くださいませ。
プロセス(2) 選抜支援(相互支援とウェブコミュニケーション)
本プログラムの中核となるプロセスです。
地方予選、あるいは公募予選を経て、選抜された16人の方に、約4ヶ月間の期間にわたり、様々な形でのアドバイス・支援を受けながら、自身の志を見つめ直し、活動の現状と対峙し、未来に向けて事業構想を一回り大きくブラッシュアップしていただきます。
個別に担当いただくメンターとのやりとりから、自身の志とそれを実現するための事業構想を徹底的に先鋭化し、全国から出場者が集う相互支援会の場で、メンター・チームや他の出場者からの刺激や触発を受け、また自らの気づき、学び、未来に向けての進捗を、WEBを通じて一般に発信する中で、これまで以上に、そしてこれまでにない様々な人々からの支援の輪を広げていただきます。自身の志が、人を動かし、支援の輪が着実に広がっていくプロセスが、出場者にとっても大きな勇気となり、その成長を後押しします。
具体的には、以下の3つの機会を提供致します。
- 1.個別メンタリング
- 本プログラムの趣旨に賛同する事業・NPO経営者、企業幹部、経営プロフェッショナル、有識者などから構成されるメンター・チームの中から、各参加者に一人ずつ、担当メンターをマッチング致します。
各参加者は、担当メンターとの相対での面談、電話やEメールなどを通じた個別メンタリングを定期的に受け、志の再確認、事業の構想やプランのブラッシュアップを各自行っていただきます。
また、担当メンター以外からも、必要に応じて、メンター・チームの中の別の方からそれぞれの専門領域を活かした指導を受けることも一部可能です。
- 2.相互支援会
- 月1回程度、全5回、全国4か所(関東、九州、関西、東北)に、全国大会の参加者が集う相互支援の場を設けます。
全5回のうち、それぞれの回に個別テーマを設け、参加者同士、切磋琢磨いただく機会とします。
また、個別メンタリングと連動させながら、各自の事業構想のブラッシュアップの機会とし、本選発表会を目指し、プランを固めていきます。
最終回、第五回目の相互支援会では、翌日に開催される本選発表会に出場する6~8名の代表者を決定します。なお、この場には、既に参加者の方の取り組みへ支援をしている方に加え、支援するかどうかはまだ分からないものの関心を持っている支援者候補といった方が、毎回100名程度集います。そこで、参加者の活動への志や思いに触れる中で、具体的な支援、応援をする仲間になっていく、というプロセスを想定しています。
プログラム期間中では、各プログラム参加者が相互支援会に参加するこうした方々を徐々に巻き込んで行き、参加者とメンターを中心としたチームを結成していくことを目指していきます。
- 3.Webプラットフォームを通じた支援
- 社会イノベーター公志園のWebサイト上で、参加者の方とメンターとのメンタリング内容や、自身の構想のブラッシュアップの進捗を広く公開します。
これは、Webサイトを閲覧する一般関心層(潜在的な支援者)へより深い関わりを喚起するためです。Webを通じて、参加者がどのような問題意識を持ち、どのような取り組みをしようと奮闘しているのか、その様子をタイムリーに知ることで、具体的な興味をもったこれらの一般関心層の方が、Web上で参加者に応援メッセージを送ってきたり、次回の相互支援会に参加をする、といったアクションにつなげる機会とします。
各参加者の既存の人的ネットワークを超えて、広く、「共感」をベースにした支援・応援の輪が広がっていく、というプロセスをWEBを通じても実現していきます。
なお、この選抜支援のプロセスは、公志園の趣旨に賛同し、手弁当で参加する伴走者(メンター)チームを中心に運営されています。以下に特に企画・運営の中心となるメンバーを紹介します(この他、20数名の伴走者がチームとして参加しております)。
2010/11公志園の伴走者一覧(http://2010.koshien-net.jp/bansousha/)
相互支援会 統括メンター
| 高津 尚志氏 | IMD 日本代表 |
中核メンター
| 岩井 睦雄氏 | 日本たばこ産業株式会社 取締役 兼JTインターナショナル 副社長兼副CEO |
| 木村 真敏氏 | エム・シー・メディカル株式会社 代表取締役社長 |
| 熊谷 亜里氏 | 株式会社コカレストランジャパン 専務取締役 |
| 駒崎 弘樹氏 | 特定非営利活動法人フローレンス 代表理事 |
| 髙本 真樹氏 | 株式会社日立博愛ヒューマンサポート 代表取締役社長 |
| 玉塚 元一氏 | ローソン株式会社 副社長執行役員兼COO |
| 藤沢 烈氏 | 株式会社RCF代表取締役 |
| 水谷 智之氏 | 株式会社リクルート 執行役員 |
| 山本 美樹夫氏 | A.T.カーニー プリンシパル |
プロセス(3) 決勝大会
五回目の最終相互支援会で選ばれた8名の方には、自身のブラッシュアップした公の志と構想、行動アジェンダを、約1100名ほどの観客の前で発表いただきます。 その場には、メンター、相互支援会やWebを通じてご自身の活動の支援者として加わって下さった方など、これまでの参加者の取り組みを様々な形で応援してきた方が数多く参加します。
また、公志園の実行委員も、審査委員として、同時に、応援者として、多数参加します。この本選発表会では審査・投票を行い、フェロー(代表受賞者)を1名(場合によっては、複数名)決定します。ただ、ここでは、フェロー(代表受賞者)の決定が本来の目的ではなく、約1100名の観客の前でプレゼンテーションをし、自身の公の志を世に問うとともに、観客から心からの応援を受けることを通じ、自らの構想に対する不退転の決意を醸成することを主眼としています。
プロセス(4) 人材支援
何かのメリットがあるから参加するのではなく、自らの志を世に問い、自身を一段と成長させるために参加いただくのが公志園の本来の姿です。地域やセクターを超えての様々な人々との出会い、自身の志や活動への共感・支援の広がり、(場合によっては、人の共感をベースとした企業セクターからの組織的な支援)は体験いただけますが、それはあくまでも結果であって、それ自体が参加の目的になってしまうと、逆に、こうした共感・支援の輪は広がっていかないと考えます。日本の伝統でもある「先義後利」が、公志園全体を貫くフィロソフィーです。
従い、本選発表会の優勝者には、賞金の供与はありません。また、関心を持つ企業とのマッチングといった便宜供与も準備されていません。優勝者に提供されるは、公志園の人的ネットワークを活かした人的支援です。優勝者より希望があれば、構想の具現化、事業活動のさらなる深化、拡大に向けて、本プログラムの実行委員・メンター(企業・NPO経営者、ベンチャーキャピタリスト、シニアコンサルタント、経営プロフェッショナル、上場企業の役員、企業幹部など)などのプログラム関係者から、継続支援(該当者の希望に応じて、活動組織のボードメンバーの役員会への出席、人材紹介、活動の認知に向けたプロモーションビデオの作成等を想定)を、一年間にわたって実施します。
